俳優の水嶋ヒロが、枢(トボソ)やな氏の人気漫画を大谷健太郎監督とさとうけいいち監督が共同でメガホンをとり、実写映画化する「黒執事」に主演することがわかった。3年間の沈黙を破り、「BECK」で南竜介を演じて以来の俳優復帰となる。
水嶋が扮するのは、原作で絶大な人気を誇る主人公セバスチャン・ミカエリス。知識、教養、品位、料理、武術、容姿と全てにおいて完ぺきな完全無欠の“悪魔”の執事という役どころ。銀幕復帰に際し、「いままで何をするにしても自分の脳みそが出している答えを信じて行動してきましたが、(プロデューサーの)松橋真三さんとこの作品を信じるべきだという直感に、僕は従わざるをえません。映画『黒執事』を良い作品にするにはどうしたらいいか、それを常に考えながら毎日を過ごしています」と強い意気込みを語る。
原作は、「月刊Gファンタジー」(スクウェア・エニックス刊)で2006年から連載中。現在までに15巻が刊行されており、海外分を含む累計発行部数は1400万部を突破している。世界中のファンを魅了し、国内外で数々の賞に輝いたこともあり、映画会社からのオファーが殺到していた。
松橋プロデューサーは、日本人でセバスチャンを演じられるのは水嶋しかいないと断言。粘り強く交渉を続け、オファーから1年半を経た先ごろ出演快諾を得る。原作の枢氏も、主演・水嶋に太鼓判を押しており「『黒執事』を実写化していただけるなんて夢のようです。水嶋さんが演じるセバスチャンを拝見するのが楽しみで仕方ありません。完成が楽しみです!」とコメントを寄せている。